<業界コラム22>
稼働・台粗・玉利
株式会社PSトータルサポート
代表取締役社長 北野良氏
議題の3項目は非常に重要な数値であることは誰でもわかっていること
現場はこの数字を重要視します
もちろん現場上がりの営業部長も
ですが忘れてはならない数字があります
それは利益率です
全部の機種の利益率をしっかり管理して営業を行っているホールの
少なさに私は驚きます
稼働を上げることはもちろん大切ですが
言い換えれば稼働を上げることは売り上げを上げることにも繋がります
次に利益率です
利益率は売り上げと台粗から出しますから
稼働と台粗で出す玉利とは違います
そもそも金融方面の方だと玉利とか稼働とか意味が分かりません
業界特有のこれは業界用語なのです
ですから玉利というのは
一発粗利コイン1枚当たりの利益だと思いがちですが
そんなことはっきり申し上げてお客様は見てない数字です
お客様や金融関係者はなんのことやらさっぱり分かりません
玉利というのは売り上げコイン単価などとは一切関係ない数字で
似たような数字であるということを理解してください
1枚当たりの利益ではなく
玉利が低いというのはというはどれだけお客様が遊べたか
玉利が高いというのは全然お客様が遊べなかったかという
数字です
もうお分かりの通りそうです
もう稼働・玉利で会議を話している時点で時代遅れなんです
売り上げ利益率で台粗を割り出す時代なのです
私が推奨するのは
もう店長たちに稼働や玉利で話をするのを辞めさせましょう
本気で企業として企業価値を上げたいなら
売り上げ、利益率で物事を判断するように変えていかなくては
絶対に生き残れない時代がもうすぐそこまで来ています
売り上げと利益率
さてここから私の専門分野のパチスロの話
参考程度ですが
4000枚19%
6000枚18%
8000枚17%
10000枚16%
12000枚15%
14000枚以上14%
これを目安に行ってみてください
これはもちろん稼働が高いほうがコイン単価は下がり客滞が上がるので
利益率は下がっていくのは当然のことです
11.2割分岐で弊社の目安は
8000枚くらいの全国平均店舗の目安16~17%くらいです
もちろん様々ですし弊社支援先でも22%超えている店舗ももちろん
ございます
また15%に届かないお店も沢山あります
ここで申し上げたいのは
先程の参考数値よりも利益率が低い店舗
この%に届いていない店舗です
これは何らかの問題があるということです
立地なのか?設備なのか?
要因は様々です
言い方を変えると
見た目の稼働はまやかしの稼働であるということ
ここで最近のお店に一番見られる傾向は
8000枚のお店で利益率が14%未満のお店があったとしましょう
ほとんどのお店が機械代投資が粗利に対して20%未満なのです
これは投資が低いので利益が取れないということです
そして利益率を下げまやかしの稼働を取っているということです
もちろん投資をしていないのでそこまで安売りをして集客するしかありません
パチンコは年配者も多いのでこの戦術はある程度有効かもしれませんが
パチスロに関してはユーザー層も若い新台の供給による影響は
パチンコよりも投資が必要です
こういうお店が最近の地方のホールは非常に増えてきています
もちろん小台数だった20000枚以上の稼働は確実に叩けますね
やはり稼働という考え方が我々業界人には染みついていますので
どうしてもこういう買い方になるのです
では売り上げではどうでしょうか?
もちろん台数が多いほうが売り上げは上がるのは決まっており
当たり前の事ですね
20000枚の機械1台よりも
10000枚の機械2台のほうが4000枚の悪い機械が外れるんですから
ほとんどのお店がそこの売り上げ利益率粗利に対する機械代投資率を
見直すだけで業績が向上します
あとはそこの適正な数字はどの数字なのかのバランスだけです