<業界コラム7> 『あれから10年』・・・いよいよ再始動した【遊技機のTVCM】

有限会社トータル・ノウ・コネクションズ

代表取締役社長 高橋正人氏

■「10年前」・・・それは【3.11・東日本大震災】の事。

「2011年3月11日午後2時46分」・・・観測史上最大地震が発生した。そして『それから10年』が経ちました。

当時は、あらゆる方面での自粛が成され、その中の一つとして【パチンコ業界のTVCM自粛】が成されました。その数年後には、【企業CM】は自粛解除されたものの、【遊技機に関するTVCM】の自粛は継続され、コロナ禍の中の2021年、10年の時を経て、「遊技機のTVCM」の【自粛解除】となりました。

■1機種目は<Pギンパラ>~2機種目は<P牙狼>の予定で・・・(汗)

なぜか『パチンコに偏っている』感のあるTVCM始動ですが、<ギンパラ>に関しては、スポンサーしている【特定の番組内だけの告知】で終了し、<牙狼>は、『緊急事態宣言下での広告自粛』と言う事を鑑みての【延期】ですね。

しかし、『パチンコホールさんへ足を運んで頂くためにも・・・』と言う思いで、遂に<SANKYO・ガンダム>がTVCMを開始しました。【SANKYO】においては、TVCMの宣伝効果を測定・検証し、今後のチャレンジにも期待したいところです。無論、この先の確変メーカーリリース機においてもTVCMを追従する動きがありますから注目ですね。

■TVCMすると、『遊技機の価格は上がるかも!?』と言う懸念。

確実に言える事は、『下がることは無い』と言う事になりますね(当然ですが・・・)。そして、『その広告宣伝コストは、その遊技機を購入したホールさんが補填している』と言う現実になるでしょう。

では『その金額はいくらなのか?』・・・その告知量によりますが、1回のTVCMを含む<追加の>広告宣伝費は【2億~10億円】程度かと思われます。そして単純に、【1台=1万円】のコストで【1万台販売=1億円】と言う基準になります。仮に「追加の広告コスト=5億円」で「2万台販売」であれば、「1台あたり=2,5万円」の対価となります。

さて、『そこで考えてみたい』事がある。

仮に、上記の話の上で、『ホールは10台導入した』とすると、その【TVCM対価コスト】は「合計=25万円」となりますが、「店舗名が入っていない」とは言え『その金額で新台のTVCMが出来る』事を・・・是とするか?否とするか?

■TVCMは、『ホール来店動機となるのか?』

『テレビを観ている人は減少している』&『今やネット時代でしょ』と言う意見を否定する気は無いが、「ネット内で批判される情報が、実はテレビ発信だった」とかの現実を垣間見ていると、やはり『テレビから発信される情報力は大きい』思わざるを得ない。その上で、【遊技機のTVCM】は・・・『本当に来店動機を生み出すのか?』

少なくとも、ホールさんにとって『現状よりプラスに作用する』事は事実でしょう。但し、それは『当該新機種の遊技機を導入したホールだけである!』事を踏まえておきたい。逆に言うならば、「導入の無いホール」にとっては『プラス効果は無い』だけで無く、【ユーザーの行くホール選択】により、『非導入店舗の来店客数を減少させる』可能性もある。

つまりこの先、『<購入すべき新機種>は<TVCMの有無>も加味する必要が出て来る!』と言う事ですね。

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